「思ってた以上にたいへんです……」
「いやー、ボクも見たけどあれは何とも困ったものだねぇ」
「ううー、9月中にできませんでしたー(涙)」
「とりあえず、結論の出たものだけでも紹介していこうじゃないか。
それなりに結論の出た問題もあるんだから」                  
「は、はい……」
「で、今回はボクもキミといっしょに、問題処理を手伝ったからね。
質問役としてもう一人呼んでおいたよ」
「え、ええっ(びくっ)」
「安心しなよ。ボクたちの中じゃ、いちばんキミたちサヴァントに近い子だ」
「は、はぁ……」
「それじゃ出番だよ、出てきたまえ」
「じゃじゃーん! 見・敵・必・殺!!」 【鉄球鎖】ぶぉん
「ふぎゃーーっ!」 がばっ
「おおっと」 ひょいっ

どごーん
ぱらぱら……
「フン、敵とつるむって言うならそれなりのお仕置きが必要でしょー。
参謀役のクセに、私たち姉妹の掟を忘れたなんて言わせないからね!」
(ないよ、そんな掟……人選間違った気がする)
「ひひひ、人にいきなりそんなものをぶつけてくるなんて!
これだからドールはダメなんです! 非常識です! マナー違反です!」
「うるさい! アンタのいい加減なルールのせいで、いろいろ困るのよ!
成長とかしづらいったらありゃしない!」

バンッ!
「ひっ!」
「そのあたりも今回、少しはマシになるから。とりあえず始めようじゃないか」
「フン、いいわ、聞いてあげよーじゃない」
「うう、私クイーンですのに、この扱いは……(ぶつぶつ)」


<設定・演出について>
「本日最初の質問は簡単なところからだよ。【庇う】で、使用者と庇われた側、
両方が防御マニューバを使用できるのは、状況として不自然じゃないか?」
「あー、ホントだ。こりゃ、不自然すぎるわ。
何これ、前回アンタたちが答えた話じゃないの。気がつかなかったわけ?」
「う、ううっ、そんな言い方ないじゃないですかっ」
「まあまあ、キミの得意分野だろう。ほら、説明してみたまえ」
「うう……そ、そんなの、二人がかりで攻撃を受け止めたんですよっ。
でもって、ダメージを分散させたって考えてください。
後ろから支えたり、一緒に受け止めたり、いろいろできるじゃないですかっ」
「そうそう。そういうことだよ」
「へー、さっすがサヴァント様、言い訳だけは上手でちゅねー」
「むぎー!」
「ほらほら、まだ後は長いんだから。次に行くよー」


<各マニューバについて>
「じゃー、そろそろ私から言ってこーか。【随行】とか【号令】の効果にある、
『姉妹』ってのは同じネクロマンサーに作られたサヴァントなんかも入るわけ?
たとえばアンタとかさー」
「え? 入るわけありませんわ! いっしょにしないでください」
「そうだね。P10の用語説明《姉妹》にもある通りだよ。
『姉妹』とはあくまで、同時に目覚めたドールのグループだからね」
「あれー? でも、たまに後から仲間になる子とかいるでしょ?」
「そ、それは例外です! 元サヴァントとか、他のネクロマンサーが作ったドールとか、
行動を共にするようになる子もいるでしょうけど……!」
「まー、オートマトン君にはともかく、ボクとキミはもう姉妹だよね?」
「ちょ、ちょっと! 何言ってるんです! 私たちは敵同士でしてよ!」
「…………は?」
「そうなのか……じゃあ、もっと仲良くならないとね?
まだまだ一緒に作業するんだから、よろしく頼むよ」
「ひゃん、や、やめてください……」
「……え? 何これ。私、超場違いじゃない? ホント何これ?」
「キミの体のことなら、ネクロマンサーよりボクが知ってると思うんだけどなー」
「やぁぁ……」

「いつまで、やってんのー!」
「うぇえん、こわかったです……」 ぴとっ
「アンタもくっついてくんなー! 次! 【先読み】は同じ対象に重複して使えるの?
コートのスキルなんだから、サクサク答えなさいよ!」
「やれやれ。ボクたちの時間は長いんだから楽しんだ方がいいよ?」
「さっさと答えなさいよ!」
「使用可能だよ。同じ対象に2回使用すれば、
対象が次に使う『アクション』マニューバのコストは−2ってことだね」
「普通ねー。面白くなーい」
「面白い答えを言う場所じゃありませんもの」
「うるさいわね! ほら次、いくわよ!」
「い、いちいち叩かないでくださぁい……(涙)」

「精神攻撃に対して【庇う】ってできるの? これはけっこう、疑問よね」
「あー、これは……すみません、できません」
「いや、キミが謝ることじゃないだろう。とりあえず具体的に話を進めよう」
「そうねー。理由がなきゃ納得できないわ」
「うう……えと、その(チラチラ)」
「いちいちボクを見ないでくれないかなぁ。元々キミが回答役なのに。
ほら、別に問題のある答えじゃないだろう。答えなよ(なでなで)」
「何この茶番」
「う、うぅ〜……ダメージタイミングが発生しないので庇えません〜。
P128の通りです。『精神攻撃』による狂気点はダメージとして扱われません」
「そこまで取り乱すほどの答え?」
「まあまあ。要するに、狂気点はダメージじゃないってことだ。
そう覚えておけば、戦闘中に他に狂気点の発生する効果があっても理解しやすいだろう」
「ですです。そういうことです(こくこく)」

「はいはい。そんじゃ次の質問いくよー。
アドベンチャーパートの損傷に【死に続け】とか【肉の宴】って使えるの?」
「そりゃあ無理ってもんだよ」
「どーしてよ。説明文からすると、くっつけたり食べて治したりするだけじゃない。
いつだってできるでしょ」
「る、ルール上では、バトルパート以外でマニューバ使えないんです。
『オート』タイミングだけは使えるんですけど……」
「そういうことだね。演出としての説明としては、どう考えるといいのかな?」
「は、はい! いわゆるバトルモード的なものがあってですね。
戦闘では、通常じゃできないことができるようになるって考えてはどうでしょう。
普段は探索したり対話したりだけですから……(おどおど)」
「ふーん、なるほどねー……ってか、いちいちビクつかないでよ」
「キミの表情にも問題があると思うけどなぁ。ほら、笑ってー。
二人とも仲良くしてほしいなぁ(むぎゅー)」
「ちょっ、くっつかないでよ! やめなさいってば!」
「てっ、てて敵同士で、仲良くも何もありませんよっ!」
「息は合ってると思うけどなぁ」

「あー、もー! 気を取り直して次!
【悪食】とか【必中】って、レギオンとかホラーには効かないわけ?
私も今度取ろうかと思ってたから、気になるんだけど」
「あぅ、そ、それは……効果ないです……ごめんなさい」
「だー! いちいち泣きそうな顔してるんじゃないわよ!
アンタどっちかってーと悪役でしょうが! こっちがいじめてるみたいじゃないの!」
「(苦笑)もうちょっと具体的に言うと、
部位の区別があるドールやサヴァントにしか効果を発揮しないってことだね」
「アンタらだけ、使い得ってことじゃないのよ。どーなの、そのへん?
不公平とか思わないワケ?(ぐりぐり)」
「ひぃぃん……そ、そんなこと言ったって、私どっちも持ってませんよぉ(涙)」
「なんだか、オートマトンくんの方がサヴァントみたいだな……」
「あ゛? 何か言った?」
「いや、何も」
「いいから、やめてくださいー! 私の【選ばれし脳】にダメージがー!」
「やっかましー!
こちとら、アンタのご主人様のせいで元から頭吹っ飛んでんだからね!
代わりにアンタの頭を潰してやってもいいのよ!?」
「どうどう。オートマトンとしてその言動はどうなんだい(苦笑)」

しばらくお待ちください
「うぇぇぇ、痛かったですよぉ……」
「はいはい、泣いちゃダメだからねー」
「ケッ。あー、そうそう。そういやアンタたち、前回【せぼね】の説明忘れてたでしょ。
わかりにくいんだから、ちゃんとしなさいよ」
「おおっと、そうだね。これは確かに聞き忘れたボクのミスだ。今聞いておこう。
【せぼね】を使った次のカウントで待機を選んだ場合、効果は持ち越されるのかい?」
「わっ、わらひれひゅかっ!?」
「なーに噛んでんのよ。他にいないでしょーが」
「あ、あう、あうあう。えーと、えーと、持ち越されませんー!」
「叫ばなくてもいいよ。落ち着いて言ってごらん?」
「【せぼね】の効果はあくまで、次のカウントで終わりです。えーと、その、ただ……」
「ただ?」
「【せぼね】でコストを軽減して【せぼね】、さらに普通に【せぼね】を使えば……
次はコストを−2できます。これはコスト−1を2回ということですわ。
さらに次のカウントでは、別々のマニューバを軽減してもかまいません」
「ふむ。仮にカウント10で例示するとこうかな?」


カウント10:【せぼね】を使用。

カウント9:【せぼね】をコスト−1により0で使用。

      :【せぼね】をコスト1で使用。

カウント8:【せぼね】をコスト−1により0で使用。

      :【せぼね】をコスト−1により0で使用。

      :【せぼね】をコスト1で使用。

カウント7:「コスト−1」×3が発生
「へーぇ、さすがに分かりやすいじゃない。最初からこうしてくれたらよかったのに」
「まあ、【せぼね】さえ残っていれば、何もしないカウントの数だけ、
マニューバのコストを下げることが可能ってわけだね」
「普通に待機を選ぶよりはかなり有利のはずですわ」
「まあいいでしょ。今度からちゃんと答えていきなさい」

「それじゃ次〜、【ジェットノズル】とかの効果『重複不可』ってどういう意味?」
「えっ? それはもちろん、重複できないって意味ですけど……」
「(げしっ)んなことわかってんのよ! 【ジェットノズル】だけって意味なの?
それとも、【スパイク】や【有刺鉄線】もダメって意味なの?」
「ははぁ、なるほどねぇ」
「うう……こ、断りがなければ、そのマニューバの効果のみ、です」
「そうだね。【ジェットノズル】の場合、1ターンに何度でも使用できる。
それに損傷するパーツを変えて行けば、1回の攻撃にいくらでも上乗せできるだろう。
それを不可とするために、重複してのダメージ修正はできないとしているよ」
「む。何よ、2人して結託して……」
「け、けったくなんて、してません! この人が勝手に質問に答えただけです!」
「この人なんて他人行儀だなぁ。もう他人じゃないだろう?」(すりすり)
「ひゃぁ! やめてくださいっ」
(なんだろう、この怒りは……)


<ルールについて>
「えーい! 離れなさい! ちょっと放っておいたらくっついて!
『記憶のカケラ』表にある文章はどのくらい、ドールに反映するものなの?」
「んっ、んっ……っと、おおっと、なるほど。プレイングについてだね。
これはゾンビクイーン君の方が得意な質問だろう。答えてもらえるかな」
「ふゃ……え? あ、ふぁっ!(がばっ) は、はい! 基本的に文章そのまま適用!
そのままですよー! ただし書いてないことをどう補完しても自由です!」
「はぁ? じゃあ基本、その通りにするしかないわけ?」
「PLとNCがお互いに合意してましたら、内容を変えてしまってもかまいませんわ。
また、用意したシナリオによっては、NCがオリジナルの『記憶のカケラ』を与えるのも、
かまわないと思いますし……」
「なーんだ、結局は勝手に変えちゃっていいんじゃない」
「いやいや。あくまで了解を得た上で、だよ。互いに了解なく変えちゃダメなんだ。
勝手に、記憶の内容を誰にも言わず変えることはPLにもNCにもお勧めしないよ」
「はい。書いてないことを補完する時も、NCに許可を得てください。
NC側は、PLが極端に嫌がることや、困ることじゃなければある程度自由ですわ。
あんまりな記憶は、ある程度そういう方向性にしても大丈夫か、聞いた方がいいですけど」
「NCは調整が難しそうねー」
「だから、書かれたままのものが基本なんだよ」

「えーと、じゃ、次は『転倒』のことね。
手駒は『転倒』持てないけど、ドールが大失敗した時はどうなるわけ?」
「えっと、もちろんドールも転倒しますわ。
ドールだからって転倒に耐性持ってるわけじゃないんですから!」
「ありゃ。そーなの? 効かないって意味じゃないんだ?」
「当然です! 身動きとれなくしても楽しくないから、手加減してあげてるんです!」
「ほー。そりゃ転倒ばっかさせてて悪かったわねぇ(じゃらり)」
「ひっ!」
「おい、やめたまえよ」
「……フン、あんまり調子に乗ってると、そのきれいな顔ふっとばすからね!」
「う、うぁぁん(泣)」
「いちいち本気になるなよ」
「アイツ、私らより背高いじゃん。
子ども扱いするアンタの方がどーかしてるんじゃないの?」
「わ、わたし大人なんですからねー! レディーなんですからー!(泣)」
「うんうん、そうだね。わかったわかった(なでなで)」

「ったく、バカバカしい……ほら、次よ次! 命中した箇所に残ってるパーツより、
受けたダメージが多かったら、余ったダメージは攻撃側の任意の箇所に入るの?」
「え? あ……あー!」
「あー。これは書いてないね。間違う人も多そうだよ」
「ん? 攻撃された箇所が破壊されてたら、攻撃側が選んでいいんでしょ?」
「えっと、すみません、箇所が一端破壊されたら、そこでダメージは打ち止めです。
『爆発』とかがなければ、他の箇所にダメージが及んだりはしません」
「これは、ちゃんと書き足しておかないといけないね……」
「『いけないね……』で済むか! すごい問題でしょーが!
とにかく、パーツ1つで残ってても箇所全部破壊されてなきゃ、意味があるってことね?
その1パーツで3点とか4点でも凌げるわけなんだから!」
「そ、そうです」
「これについては、ボクも心から謝罪するしかないな……」


<ネクロマンサーについて>
「じゃー、気を取り直して、相談事とか確認に入りましょーか。
NCルール関係ね。とりあえず、NCがシナリオに合わせて勝手に『記憶のカケラ』
を作っちゃってもかまわないわけ?」
「は、はい。かまいません。各NCで表にない独自のカケラを設定してけっこうですわ」
「独自性のあるシナリオは大いに推奨するということだね。
もっとも、参加するPLをあまり不快にさせすぎないよう、最低限の考慮はすべきだが」
「は、はいぃ、あんまり際どいモノの時は、ちょっと許可を得てからにしてほしいです」
「アンタはその酷い過去を突きつける側でしょーに」
「そ、そうですけど……わ、私だってあんまり酷いのは……」

「はいはい。もう一つ確認ねー。手駒が【うじむし】や【けもみみ】みたいに、
戦闘時以外にもパーツを獲得したら、戦闘時の効果しか受けられないの?」
「はい、そうですわ。戦闘時の効果だけですわ」
「ま、あんまりお得じゃないってことだね」

「ふーん、次は手駒専用パーツの【第二形態】だけど。これで登場させる手駒に、
さらに【第二形態】を付けて三体目を出したら、合計悪意ってどうなるの?」
「そ、それは……(あせあせ)」
「あー。これはボクが説明しよう。
【第二形態】は追加の敵を半分の悪意で登場させるマニューバだ。これはいいかな?」
「OKOK。それくらいは、私だってわかるっつーの」
「あ、あー。そういえばそういうことになりますのね(ほぇー)」
「…………」
「ま、まあ続けるよ。だから、最初の形態における【第二形態】の悪意への修正、
これは三番目の形態の悪意計算には影響しないんだ。
たとえば、最初に悪意10、続いて悪意20、さらに悪意40と登場するようにしたとしよう」
「え、えーと、こうなるんですわ!」

悪意10+悪意(20÷2)+悪意(40÷2)=合計悪意40
「仮に最後に出るやつが悪意30だったら、合計悪意は35ってワケね」
「そうなるね。NC視点に立って考えると、連続させることで、
恐ろしく強い敵を安く引っ張ってくることもできるわけだ」
「でも、私だって悪意は高いのに、ネメシスさんより弱いって言われたりします……」
「そんなことはないさ。キミはキミで活かされる戦術があるよ(なでなで)」
「うう……(涙目)」
(……あー。こいつら、なぐりてー)

「やーっと最後の問題ねー。同じく手駒専用パーツのことだけど。
【肉漁り虫】とか【死者暴走】みたいな『増援』できるパーツって、
同じ悪意点の別の手駒呼んじゃってもいいの?」
「え? ええーっと、それって私の場合だと【死者融合】で、
『ブッチャー』以外に『マタンゴ』とか『リフトバイス』も呼ぶってことですの?」
「そーそー。そゆこと。必要な悪意は一緒なんだから別にいいんじゃないのー?」
「それは無理というものだよ」
「えー? なんでー?」
「NCオリジナルで『マタンゴ』を呼べるパーツを作ったりするのはかまわないよ。
けど、『ブッチャー』を呼ぶパーツで『マタンゴ』や『リフトバイス』も呼ぶのは不可だ。
相手や状況を見て、出せる手駒を変えるってことだからね」
「そ、そうです! できると、私としてはとても有利でありがたいですけれど。
さすがにそれは、ルール処理として問題ですわ」
「あくまで最初からそういう風に造っておけってことね?
オリジナルのパーツを作っちゃうのはいいんだ?」
「まあ、少なくともボクたちが禁止することじゃないね。
セッションに多彩さを与えるには、その方がいいんじゃないかな」

「とりあえず、これで質問事項は終わりなんだけど」
「うう〜、やっと終わりましたか……(へろへろ)」
「おいおい、まだ残った審議事項について解説をしなくては(なでなで)」
「ちぇすとーーーっ!!」【日本刀】
「びゃあああああ!(泣)」
「うわっ!? な、何をするんだ! 泣いてる子だっているんだぞ!」
「ふざけてんじゃーないわよ! ちょっと隙あらばベタベタして!
今回はエラッタにもっと問題点があるでしょーがっ!
そこんとこ、きっちり説明しなさいよ! この色ボケどもがっ!」
「い、いろぼけじゃありませんーっ!(涙)」
「…………ふん、まあエラッタについて説明しようか」
(自覚アリかよ……こいつ) げしげし
「どうして私を蹴るんですのーっ!?」

<エラッタ>

●P59、P195 未練表07『友情』の発狂効果
誤:対象がセッション終了時、修復しきれずに損傷したままの箇所があった際、
あなたはその箇所のパーツを同じ数だけ損傷する。
正:セッション終了時、対象にあなたより多く損傷したパーツがある際、
あなたは損傷パーツ数が対象と同じになるまで、パーツを損傷させる。
「順番にいくからねー。ハイ、まずはこの『未練表』のやつ! 説明してみなさいよ」
「うぅ、いたた……えと、前のままだと、自身もボロボロになってた場合、
未練対象が損傷したままのパーツ数分、さらに損傷しなくちゃいけなかったんです」
「ん? ぬるくなったってこと?」
「そうしないと、状況によってはセッション終了した途端、
全パーツなくなっちゃう人とか出てきますから……」
「ネクロマンサーとしても面白くないってことだろう。
ボクたちとしては、修復に少しペナルティがかかるようになっただけだ。
まあ、歓迎してもいい変更なんじゃないかな?」
「そーね、私もその方が助かるから、まあいいんじゃないのー」


●P76 バロックのスキル【再生】の効果に以下を追加
同じダメージに対して複数回の使用は不可。
「【再生】についたこれは?」
「付いてないと、同じダメージにもコストさえ払えば使えることになりますから……」
「はぁ? アンタたちが付け忘れたんでしょ?
読んだ人が読み間違えたみたいに言うとか、どういうこと?」
「う、うわぁん、ごめんなさひぃ」(チラッ)
「いや、ボクの方見ても。これは明らかにキミが悪いだろう」
「そ、そんなーっ!」
「反省がたりーん!」 げしっ
「ひやぁーっ!」
(あー、かわいいなー)


●P77 ロマネスクのスキル【円舞曲】の効果に追記
この効果は同じターン中に重複させることはできない。
「これはどういうことなの? 元々ラピッドだから、重複なんてできないでしょ」
「そ、それがその……【背徳の悦び】とか使うと、重複できちゃいまして……」
「敵からの攻撃判定が全て−2だからねぇ。これは強すぎる」
「ふーん、それで書き換えたわけ。面白そうなコンボなのにちょっと残念」
「い、いえ、そんなことされたら、NC側の攻撃とか当たりませんから!
激しくやめてほしいですわっ」
「キミの攻撃はそもそも当たる範囲に入らないことが多いけれどね」
「な、なんだかさっきから急に冷たくありません!?」
「エラッタについてはキミの責任以外何者でもないからね。
次回にちゃんと答えられるようにも、少し突き放さなくちゃ」
「そ、そんな……」
(なんだか、どんどん幼児化してる気がするなぁ。かわいいからいいけど……)
(このバカ、敵に平気で手出してんのね……)


●P77 ロマネスクのスキル【調律】の効果
誤:ターン終了まで、対象は損傷した任意のパーツ1つの効果を使用してよい。
正:対象の損傷したパーツ1つを選ぶ。対象はターン終了まで
そのパーツのマニューバを使用してよい(ただし使用済み・重複不可などは戻らない)。
「この変更はなんなのよ? 言いたいことは基本変わってないみたいだけど?」
「えぅぅ……これは……その(おろおろ)」
「あぁ、もう。これは、【調律】で直すパーツを選ぶのが使用者なのか対象なのか、
わかりづらかったからね。それをハッキリさせたんだよ。
ついでに、戻ったパーツの使用回数制限とかが回復しないかってこととかね」
「そう、そうなんですわ」
「ふーん」
「……キミたち、明らかにわかってないだろ」


●P87 2レベル変異パーツ【よぶんなうで】の射程
誤:0
正:自身
「バ、バカにしないでよね! これはわかるわよ!?
シンプルだけどすごい違いじゃない!」
「う……こ、これは……ご、ごめんなさい」
「はぁ? 謝る前に説明しなさいよ。どういうわけ? どーして変わっちゃったの?」
(いびり役が板についてるなぁ)
「しゃ、射程が0だと、他の方のマニューバをラピッドで使えるって意味にも……その
なっちゃうんです……さ、最初から間違いでした……ご、ごめんなさい……」
「フン、役立たず。アンタたちがルールのチェックもロクにできないから、
私たちが苦労させられるのよ。誰のせいでこんな身になったか、わかってんの?」
「ひぐ……えぐ……」
「泣けばいいとか思ってんじゃないわよ!」
「まあまあ、彼女に当たってもしょうがないよ。まだあるんだろう(なでなで)」
「アンタも相手構わず頭撫でて周ってんじゃなーい!」


●P88 3レベル変異パーツ【だるま】の効果
誤:ダメージを任意の箇所に振り分けてよい。
正:任意の箇所を望む数選び、ダメージを振り分けてよい。
  切断判定は、ダメージを受けた箇所の1つを選んで行う。
「やーっと泣き止んだみたいだから次ね。これまた文章が増えたじゃないの」
「うう、ぐすっ……切断判定の処理がわからないとか……
ダメージの振り分けってどういう意味なのかって、いろいろ言われて……直しました」
「指摘した人たちも、親切で言ってくれてるんだから。泣きながら言うのはダメだよ」
「う、うーっ……うう……(ぐしぐし)え、えへへ、これでいいです、か?」
(……【エンバーミング】相当持ちだけに破壊力高い)
(……あー、また泣かせたくなってきたわー)
「(ぶるっ)な、なんだか不穏な気配を感じますけど、次にいきますわ♪」


●P91 3レベル改造パーツ【パイルバンカー】の効果
誤:白兵攻撃2+移動1、この攻撃に対して「防御」は全て無効。
正:白兵攻撃2、この攻撃に対して「防御」は全て無効。
  なお、攻撃が命中したなら対象を「移動1」してもよい。
「これも、なんか文章ややこしくなったんじゃなーい? 前と何が違うわけ?」
「ハイッ、元のままでは『移動』の効果が攻撃判定に関係なく発揮できると、
考える方も多数おられましたし……確かにそう受け取られても仕方ありませんでしたから」
「ふーん。とりあえず、攻撃に成功しなきゃ『移動』はできないってことね?
大失敗したら本人か仲間が『移動』したりするの?」
「はい。移動しますわ」
(何それ、落ち着いちゃって。つまんない)
(立ち直ればペースは戻るみたいだね、よしよし)
(ど、どうして二人とも無言ですの〜!?)


●P95 戦闘終了時の処理2〜3行目
誤:「たからものへの依存」から狂気点を減らします。
正:任意の未練から狂気点を減らします。


●P.99 対話判定 右列4〜5行目
誤:ただし、「精神崩壊」している相手は対象に選べません。
正:ただし、「たからもの」および「精神崩壊」している相手は対象に選べません。


●P101 右列11行目
誤:通常の手段では
正:対話判定では
「次は3つあるけど、同じことよね。
『たからものへの依存』から狂気点を減らすことに関してだけど……一応説明しといてー」
「あんまり投げやりなのもどうかと思うよ」
「説明させていただきますわ!
これは『たからものへの依存』から狂気点を減らす方法をきちんと厳密化するためのものですの」
「そーね」
「方法としては【きもちいいくすり】など一部のマニューバか、
バトルパート終了時の『たからもの』の効果によるもの、
あとは寵愛を使ってしか、この狂気点は減らせません」
「このあたりについて、いくつか記述に曖昧な点があったわけだ」
「はい! ですので、このように訂正させていただきました!(ぺかーっ)」
「よしよし、これは気の効いた訂正だよ。ありがとう」
(うざっ……)


●P138 パーツ獲得レート表
誤:ポジション・クラスのスキル
正:ドールのクラスに属するスキル


誤:【奈落への抗い】(ジャンクのスキル)
正:この項目を削除


●P138 手駒が所有できないパーツ(禁止パーツ)に以下を追加
ドールのポジションに属するスキル
「じゃー、いよいよ最後のエラッタね。これはちょっとでかすぎるんじゃない?
エラッタってレベルじゃないわよ」
「ひぅ……そ、そうはいってもぉ。私たちサヴァントも含めた手駒が、
ドールのポジションが持つスキルを所有するのはいろいろ問題ありますもの……」
「確かに、【号令】とか【楽園の天使】とかを使われてはかなわないね」
「はい。無駄に強力なものを持つことは、ネクロマンサー様も望まれておりませんわ」
「へー。それで、ポジション関係は全部ナシってことにしたわけだ」
「確かにルールブックにもリプレイにも、ポジションのスキルを持つ手駒はいないね」
「ええ。そういうわけで、すみませんが、この大きな変更をすることとなりましたわ」
「ちょーっと、すみませんって言う相手が違くない?」
「……まあ、そうだね」
「え?」
「ボクたちは別にこの変更で、迷惑を被るところはないってことだよ」
「むしろ迷惑かけたのは、既にオリジナルで手駒作った他のNCでしょうが!
謝る方向が違うってのよ!」 【鉄球鎖】による『転倒』
「ひぃっ!」 べちゃっ
「ほらほら、謝りなさいよ!」 ぐりぐり
「はうっ、あぶっ……うぶぶぶ、ひぃん……ご、ごめんなにゃいぃ」
「『ごめんなにゃーい』じゃないでしょ! 媚びて済むと思ってんの!?」
「えぅ、えぅ(泣)」

「あー、もう、まだまだ審議事項も残ってるのに……今日はここまでかな。
まだ次回もあるから、どうか待ってほしい。
ちなみに現在の審議事項は次の通りだよ。あまり減っていなくて申し訳ない」

●『たからもの』を損傷・喪失した状態は損傷状態(ダメージ状態)なのか
●NCはバトルパートに敵データをどの程度PLに教えてよいのか?
●【衝動】【援護】の効果はおかしくないか?
●【リミッター】【ゾンビボム】などのタイミングはおかしくないか?
●マニューバ使用の宣言とコスト支払い、宣言取り消しについて
●【号令】【無限解体】の効果はタイミングと食い違わないか?
●ダメージタイミングとその射程内容はおかしくないか?
●全体攻撃について、大失敗の発動などおかしな点がある
●『保護』と『憧憬』で発狂が起きた際の相互効果について
●【無茶】【ジェットノズル】のコスト支払いにダメージタイミングは発生するか?
●【死の舞踏】や狂気点による振りなおしはどのタイミングなのか?
●【ガントレット】【キャンサー】の効果における問題点
●【けもあし】【長い脚】による移動宣言は距離か、対象エリアか?
「ご、ごめんらひゃーい!」
「謝るくらいちゃんとしなさいっつーの」 ぐりぐり
「あー、もう。とにかく、次回にはよりきちんとした回答ができるよう努力しておくよ。
今回も遅れてしまった身だが、どうか見捨てず待ってほしい」
「うぅ、うぐ……おめんら……ふぁい……えぅ……(泣)」
「はぁ……そろそろ彼女を助けてくるよ。それでは失礼」



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